技術コラム TECHNICAL COLUMN
なぜ、鋳物・ダイカスト鋳造品に切削加工が行われるのか?
- 鋳物加工
- ダイカスト
鋳物・ダイカスト鋳造品は鋳造して完成というわけではなく、多くの場合、鋳造後に切削加工が行われます。皆様はこのように思われたことはないでしょうか。『なぜ、鋳物・ダイカスト鋳造品には切削加工しているの?鋳造で完成ではいけないの?』当記事では、鋳物・ダイカスト鋳造品に切削加工が行われる理由について詳しく解説します。
鋳物・ダイカスト鋳造品に切削加工が行われる理由
鋳物・ダイカスト鋳造品に切削加工が行われる理由は大きく3つに分けられます。
理由①:寸法精度
1つ目の理由としては、”寸法精度の向上を見込める”ことが挙げられます。切削加工と比較すると、砂型鋳造はもちろん、ダイカスト鋳造であっても実現できる寸法精度は低い水準にあります。そのため、鋳造で製作される機械部品は、そもそも機械加工を行うことを前提に設計されており、鋳造後に切削加工での、高度な寸法精度へと仕上げています。
理由②:面粗度
2つ目の理由は、”面粗度の向上を見込める”ことです。皆様もご存知の通り、通常の鋳物は表面がザラザラしています。ダイカスト鋳造であっても面粗度は”Ra3.0mm”前後までしか実現することができません。そのため鋳造後に、面削り加工を行い、高精度な面粗度へと仕上げているのです。
理由③:形状
3つ目の理由としては、”鋳造で再現できない形状を再現できる”ことが挙げられます。鋳造と比較し、切削加工は作り出す形状の自由度が非常に高いです。そのため、鋳造を行った後に、切削加工を行うことで、複雑な形状であっても量産することができるのです。
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