技術コラム TECHNICAL COLUMN
SUS410(ステンレス)の切削加工における注意点
- ステンレス
SUS410は、強度と耐食性を兼ね備えたマルテンサイト系ステンレス鋼です。その特性から、様々な産業分野で広く利用されています。しかし、SUS410の切削加工には特有の注意点があり、適切な知識と対策が必要です。この記事では、SUS410の特性、他のステンレス鋼との違い、そして切削加工における注意点について詳しく解説します。
SUS410(ステンレス)とは?
SUS410は、クロム(Cr)を主成分とするマルテンサイト系ステンレス鋼の一種です。磁性があり、熱処理によって硬度を高めることができます。主に、強度と耐食性が求められる機械部品、ボルト、ナット、バルブなどに使用されます。
SUS410(ステンレス)の特性とその他のステンレスとの違い
SUS410は、マルテンサイト系に属し、代表的なステンレス鋼であるSUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼とは、成分と特性が異なります。
機械的性質
- SUS410は、熱処理により高強度・高硬度が得られます。
- SUS304は、延性・靭性に優れています。
耐食性
- SUS410は、SUS304に比べて耐食性はやや劣ります。
- SUS304は、耐食性に優れており、特に化学薬品や海水に対する耐性が高いです。
熱処理
- SUS410は、熱処理による硬化が可能です。
- SUS304は、熱処理による硬化はできません。
SUS410(ステンレス)の切削加工における注意点
SUS410の切削加工では、以下の点に注意が必要です。
切削時の発熱
- SUS410は、切削時に発熱しやすく、工具摩耗や加工不良の原因になります。
- 適切な切削油を使用し、切削速度と送り速度を調整することが重要です。
工具の選定
- SUS410の切削には、高速度工具鋼(HSS)や超硬工具が適しています。
- 工具の選定と切削条件:工具の材質や形状、切削速度、送り速度、切り込み量などの切削条件を適切に選定することが重要です。
仕上げ面と寸法精度
- SUS410の切削では、適切な切削条件と工具の選定により、良好な仕上げ面と寸法精度が得られます。
その他加工における注意点
- 研磨:SUS410は研磨加工が可能ですが、適切な研磨材と研磨条件の選定が重要です。
- 溶接:SUS410は溶接が可能ですが、溶接部の硬化と割れのリスクを考慮する必要があります。適切な溶接方法と熱処理の選定が重要です。
まとめ
SUS410の切削加工は、適切な知識と対策を行うことで、高品質な加工が可能です。SUS410の切削加工なら、当社にお任せください。