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技術コラム TECHNICAL COLUMN

ダイカスト鋳造品の切削加工

  • 鋳物加工
  • ダイカスト

ダイカスト鋳造とは、金型を使った鋳造方法の1種です。砂型鋳造と比較した場合のダイカスト鋳造の特長としては、①複雑形状品を成形が可能である②量産に向いた工法である、などが挙げられます。こういった特長からダイカスト鋳造は、自動車業界を中心に幅広い業界で用いられています。

実はそんなダイカスト鋳造で製造された鋳物部品には、より狙い通りの形状・寸法精度を実現するため、追加工が施されることが一般的です。今回は、そんなダイカスト鋳造品の追加工(切削加工)における注意点について解説します。

>>なぜ、鋳物・ダイカスト鋳造品に切削加工が行われるのか?

ダイカスト鋳造品の切削加工における注意点

ダイカスト鋳造品の切削加工における注意点は大きく3つ挙げられます。

注意点①:溶着が発生しやすいので、クーラント液のかけ方を工夫する

ダイカスト鋳造は基本的にアルミを用いる工法ですが、アルミは熱に敏感な材料であるため、切削加工により熱が素材に溜まると、すぐに溶着へとつながります。こういった事態に陥らないため、ダイカスト鋳造品の切削加工では、クーラント液をきちんと刃先にかけることが重要です。また、クーラント液の工夫のみならず、適切な切削速度を制御することも有効な対策の1つです。

注意点②:ワークのチャッキングには細心の注意を払う

ダイカスト鋳造品は、薄肉形状の製品も多いため、砂型鋳物と同様の感覚でチャッキングするとワークの歪みにつながる恐れがあります。そのため、専用治具を用いて、細心の注意を払いながらワークをチャッキングしましょう。

注意点③:キズが付きやすいので丁寧に取り扱う

前述の通り、ダイカスト鋳造品の大半の材質はアルミです。このアルミは、非常に柔らかくキズが付きやすい材質として知られています。鋳造された場合でもその特性は大きく変わらないため、「搬送・梱包時に擦り傷がついた!」「チャッキング時に大きな傷がついた!」なんて事態に陥いることもります。取り扱いには注意をしましょう。

当社のダイカスト鋳造品の切削加工事例

金属・鋳物切削加工センター.comを運営する株式会社ヨツ葉では、ダイカスト鋳造品の切削加工を多く手掛けてまいりました。下記にてその一例をご紹介します。

加工事例①:工作機械用アーム

こちらの製品は、工作機械用アームです。治具で抑える際に、加工品の形状が変形しないように治具製作に工夫を施しています。また、溝加工や振り分けなど、かなり精度の要求が厳しい部品でしたが、当社が保有する鋳物加工ノウハウをフル活用することで、お客様のご要望を実現しています。

>>当事例の詳細はこちら

加工事例②:産業機械用モーターブラケット

産業機械用モーターブラケットです。当製品はモーター部分の軽量化を図るため、ダイカスト鋳造品への二次加工といった加工方法を選定されています。公差の厳しい部品製作の依頼であったため、加工工程と基準面を熟考し製作に取り掛かりました。公差が厳しいこともあり、自社で治具を製作することで、より高精度な加工を実現しています。

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加工事例③:産業機械用レバー受け

こちらは、産業機械用のレバー受けです。材質はADC12です。旋盤加工に行った後に2か所のマシニング加工を行っています。さらに、ご覧いただくと分かる通り、目盛り部分をテーキン加工しております。

>>当事例の詳細はこちら

ダイカスト鋳造品の切削加工なら金属・鋳物切削加工センター.comにお任せ!

いかがでしょうか。今回は『ダイカスト鋳造品の切削加工における注意点』についてご紹介しました。金属・鋳物切削加工センター.comを運営する株式会社ヨツ葉は、創業から長年鋳物加工に携わってまいりました。その中で培ってきた技術・知見を用いることで、高精度な鋳物加工を迅速に行っております。鋳物の切削加工に関するご依頼をご検討中の方は、お気軽に金属・鋳物切削加工センター.comにお問い合わせください。