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技術コラム TECHNICAL COLUMN

ADC12(ダイカスト鋳造品)の切削加工

  • 鋳物加工
  • ダイカスト

今回は、ダイカスト鋳造品の中でもメジャーな材質であるADC12の切削加工に焦点を当て、技術情報をお届けしたいと思います。是非、最後までご確認ください。

ADC12とは?

ADC12とは、アルミダイカストで使用されるアルミニウム合金の一種です。実は、このADC12は、機械的性質、被削性、鋳造性の3つのバランスがとれたアルミニウム合金といえます。さらに、熱伝導率が高いことでも幅広く知られています。つまり、アルミニウム合金の中でも使い勝手が良く、幅広い分野・用途で使用されている材質なのです。

ADC12の切削加工における注意点

こういったADC12をはじめとしたダイカスト鋳造品は鋳造して終わりではなく、多くの場合、鋳造後に切削加工が施されます。そこで、ADC12の切削加工における注意点をご紹介します。

注意点①:溶着が発生しやすいので、クーラント液のかけ方・刃物の選定に工夫を施す

ADC12のみならず、アルミは熱に敏感な材料であるため、切削加工により熱が素材に溜まると、すぐに溶着へとつながります。こういった事態に陥らないため、ADC12の切削加工では、クーラント液をきちんと刃先にかけることが重要です。また、クーラント液の工夫のみならず、適切な切削速度を制御することも有効な対策の1つです。

注意点②:傷をつけないよう、ワークのチャッキングに注意する

ADC12は、その材質特性上、硬度が低く、傷・歪が発生しやすいといった特性があるので、鋳鉄と同様の間隔でチャッキングを行うと、ワークの歪みにつながる恐れがあります。そのため、専用治具を製作し、傷をつけないよう、注意を払いながらワークをチャッキングしましょう。

注意点③:加工のみならず、取り扱いには細心の注意を払う

上述の通り、ADC12をはじめとするアルミ鋳物は、鋳鉄と比較すると柔らかくキズが付きやすい材質として知られています。鋳造された場合でもその特性は大きく変わらないため、「搬送・梱包時に擦り傷がついた!」「チャッキング時に大きな傷がついた!」なんて事態に陥いることもります。加工工程以外の取り扱いにも注意が必要です。

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金属・鋳物切削加工センター.comを運営する株式会社ヨツ葉は、創業から長年鋳物加工に携わってまいりました。その中で培ってきた技術・知見を用いることで、高精度な鋳物加工を迅速に行っております。鋳物の切削加工に関するご依頼をご検討中の方は、お気軽に金属・鋳物切削加工センター.comにお問い合わせください。