技術コラム TECHNICAL COLUMN
A2017(アルミニウム)の切削加工
- アルミニウム
当記事では、アルミニウムの切削加工を得意とする金属・鋳物切削加工センターがA2017の切削加工の概要と具体的な加工事例をご紹介します。
A2017とは?
A2017は、アルミニウム合金の一種であり、アルミニウム2000系に分類されます。この合金は、銅を主要な添加元素としており、熱処理を施すことで非常に高い強度を得ることができます。A2017は「ジュラルミン」とも呼ばれ、その名前は航空機の軽量部品や構造材としての利用に由来しています。比重は約2.79と軽量でありながら、鉄鋼材料に匹敵する強度を持つことから、幅広い産業で活用されています。
A2017は、優れた切削性を持つ一方で、耐食性や溶接性においては他のアルミ合金に劣る点が特徴です。特に、医療機器や半導体製造装置の部品など、精度と加工性が求められる分野で多く使用されています。
A2017の特性
具体的にアルミニウムの素材としてどんな種類があるのか、またどんな特性があるのかを簡単にご紹介します。
軽量性に優れる
A2017の大きな特徴の一つは、その軽量性です。上述の通り比重が約2.79で、鉄鋼材料と比較すると約3分の1の軽さを誇ります。この軽さは、航空宇宙分野や自動車産業など、重量削減が重要な要素となる製品において非常に有利です。軽量化は、燃費向上やエネルギー効率の改善にも直結するため、多くのエンジニアや設計者に非常に重宝されている素材の1つといえます。
強度に優れる
A2017は、軽量でありながら高い強度を持っています。特に、熱処理を施すことでさらに強度が向上し、構造材や機械部品に適した素材となります。この強度は、衝撃や応力に対して優れた耐久性を発揮します。
切削性に優れる
A2017は、軽量且つ、強度に優れている上で、切削性が非常に良好であることが特徴です。加工時の刃物摩耗が少なく、高い精度での加工が可能です。そのため、複雑な形状の部品や、細かな加工が必要な製品に対しても適した素材と言えます。切削性が優れているため、加工コストの削減や生産効率の向上にも寄与します。
A2017の切削加工における注意点
A2017は切削性に優れていますが、加工中に歪みやすいという特性があります。そのため、粗加工と仕上げ加工の工程を明確に分けて進めることが重要です。これにより、最終的な製品精度を高め、歪みを最小限に抑えることができます。
また、アルミであるため、傷がつきやすいという特性もあります。そのため、取り扱いには、細心の注意が必要となります。
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