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技術コラム TECHNICAL COLUMN

SUS321(ステンレス)の切削加工

  • ステンレス

SUS321は、オーステナイト系ステンレス鋼の中でも代表的なSUS304をベースに、チタン(Ti)を添加することで溶接部の耐食性を向上させ、高温強度を高めたステンレス鋼です。本稿では、SUS321の特性、切削加工のポイント、そして当社における切削加工の強みについて解説いたします。

SUS321(ステンレス)とは?

SUS321は、高温環境下での使用や溶接構造物に最適なステンレス鋼です。チタンを添加することで、溶接や熱処理時に発生しやすい粒界腐食を抑制し、高温強度を向上させる効果があります。

SUS321(ステンレス)の特性

化学成分

SUS321の化学成分は、SUS303とほぼ同じですが、チタンが添加されている点が大きな違いです。チタンは炭素と結合しやすく、クロム炭化物の析出を抑制することで、粒界腐食を防ぎます。

機械的性質

SUS321の機械的性質は、SUS303と同程度です。耐力、引張強さ、伸び、硬さなど、いずれの項目においても同等の値を示します。

加工性

SUS321は、SUS303と同様に溶接性に優れています。特に、粒界腐食に対する耐性があるため、溶接部品に適しています。ただし、切削性については、チタンが含まれていることからSUS303に比べてやや劣ります。

SUS321(ステンレス)の切削加工のポイント

SUS321を切削加工する際には、以下のポイントに注意することが重要です。

切削工具の選定

SUS321は切削性がやや劣るため、適切な切削工具を選ぶことが重要です。超硬合金製の切削工具や、TiNコーティングされた切削工具などが推奨されます。

切削条件の最適化

切削速度、送り量、切削深さなどの切削条件は、工具の性能や加工物の形状に合わせて適切に設定する必要があります。一般的に、SUS304よりも低い切削速度で加工することが推奨されます。

切削油の選定

切削時の摩擦熱を抑え、工具寿命を延ばすために、適切な切削油を使用することが望ましいです。

加工時の冷却

切削熱による加工硬化を防ぐために、十分な冷却を行うことが重要です。

SUS321(ステンレス)の切削加工ならお任せください!

当社では、SUS321をはじめとする様々なステンレス鋼の切削加工に対応しております。長年の経験と高度な技術力で、お客様のニーズに合わせた高品質な製品をご提供いたします。

SUS321の切削加工に関するご相談・お見積もりは、お気軽にお問い合わせください。